はじめてブログをワードプレスで作るための本(通称:じぇみ本)Gutenberg 対応で「ブログの可能性」にも触れている初心者におすすめの本です

WordPress(ワードプレス) を題材にした本は巷に数多くありますが、初心者向けの本として人気がある「はじめてブログをワードプレスで作るための本(通称:じぇみ本)」の第2版が最近発売された、ということでまじまじと読みました。

ちなみに初版も持っているんですが、2017 年開催のワードキャンプ東京で著者のじぇみさんにサインもらいました(2 版もサインもらわないとな〜)。

というわけで、本のタイトル通り、これから WordPress でブログを作るために必要な情報がたくさん詰め込まれています。どんなことが書かれているのか、一部ご紹介します。

無料ブログサービスでは「ダメ!」その理由も解説

少し主張が強い気もしますが、「ブログを気軽に始めたい」なら、無料ブログサービス(Seesaa とか アメブロ とか Jimdo とか )でも全然 OK だと思います。

ただ、将来的に「ブログを自分好みのデザインに変えたい」「ブログを活用して収益化を図りたい」という方は「柔軟にカスタマイズできる余地を残しておく」ことをおすすめします。

仮に、今は「とりあえずネット上で書き残せる場所だけあればいいんだよね〜。発信さえできればいいのよ」と考えていたとしても、いつかは心境の変化が訪れるかもしれませんね。

自分の心境の変化を受け入れて、前に進める人はかっこいい・・・そんな時に備えて、「これからブログを始めるなら WordPress がいいよ」という話だな、と僕は読み取りました。

ドメイン、レンタルサーバーの意味を挿絵つきで「わかりやすく端的に」解説

「ドメイン、レンタルサーバーってなんですか・・・?言葉の意味はもちろん、何もわからない」という方は多いです。

今ではウェブ制作会社や企業のウェブ担当の方に「ドメインとは、レンタルサーバーとは・・・」と教える立場になることもありますが、僕がウェブ制作を始めたばかりの頃(2006 年ごろ)は、WordPress も立ち上げられて、テーマもカスタマイズできて、HTML や CSS や JS はある程度書けてローカル環境は作れたけど、ドメインを取得して、レンタルサーバーを契約してネット上に公開する方法を詳しく知りませんでした。

本書では「ドメイン、レンタルサーバーとは何か」という入り口の話を、挿絵を交えて端的に書かれています。

ドメイン、レンタルサーバーの説明、しっかりできますか

例えば、ドメインやレンタルサーバーには「なぜ費用がかかるのか」について教える側が説明不足だったり、説明を聞く側が十分に理解していないこともよくあります。

本書を読むことで「ああ、こんな風に説明すれば(理解すれば)いいのか」と納得できると思います。つまり、これからドメインやレンタルサーバーについて知りたい方に向けて、上手に説明ができる人になれます。

そんな人になりたいかどうかは別として「物事を理解していない人は、人にうまく説明できない」はずなので、上手に説明ができれば、自分の発する言葉に信頼性や説得性などを持たせられるかもしれませんね。

WordPress を知っている人でも見落としがちなパーマリンク設定について解説

WordPress でブログを作れても、パーマリンクを適切に設定していない方も多くいます。昔の僕がその例で、このブログのように ID ベースにしてしまうと必ずあとで後悔する日がやってきます。ちなみに本書では「投稿名」ベースをおすすめしていて、僕も投稿名を推しています。以下の記事もあわせてご参考ください。

【人間が URL に抱く印象、ウェブサイトに抱く印象を意識しよう】WordPress の URL(パーマリンク)を変更する方法と「おすすめ設定」はこれ

難しいテーマ選びの問題を解消する、とてもいいテーマが紹介されています

WordPress には見た目を柔軟に変えられる「テーマ」というものが存在します。

巷には WordPress テーマが数多く存在していて、選びたい放題と言ってもいいのですが、その「選びたい放題」の状態はメリットでもあり、逆に「どれを選んでいいのか判断できない」という状況に陥ることも少なくありません。つまり、選択肢が多すぎることがデメリットにもなります。

本書では、以下のテーマが紹介されています。

どちらのテーマも日本製で「意味の通じる日本語」で WordPress を扱うことができます。そして、コードを書かずに直感的に色やレイアウトなど見た目に関わる部分を変えられる「カスタマイザー機能」を搭載し、テーマのメンテナンスや機能追加などのサポート体制もバッチリです。

ちなみにですが、Nishiki は僕が作って公開している WordPress 公式無料テーマです。著者のじぇみさんから「Nishiki をじぇみ本に載せてもOKかどうか」の連絡をいただいた時「ちょっと載るだけ」という話だった気がするのですが、本書を読むと結構がっつり載せてもらっていました(ありがとうございます、ありがとうございます)。

yStandard も無料で利用できるテーマで、僕も交流のあるよっひーさんが作っています。どちらのテーマもおすすめですので、ぜひ使ってみてください!

新しいエディター Gutenberg ブロックエディターの操作方法を解説

「これから WordPress でブログを作りたい!」という方は、新しいエディター、古いエディターなんてそもそも考える必要もないのですが、ブログを効率よく書くならブロックエディターの操作に慣れたほうがいいと思います。

本書では、WordPress 5.0 から導入された新しいエディター Gutenberg ブロックエディターの操作方法について解説されています。

ちなみに本書とは関係ないのですが、僕の YouTube チャンネルでは初心者向けに Gutenberg 解説動画を少しずつ公開しているので「どんな操作をすればいいのか動画で見てみたい」という方は、あわせてご参考ください。

ブログを続けていくことによる「可能性」について書かれています

なぜブログを作りたいのですか

ところでみなさんは、どのような目的でブログを作りたいのでしょうか。ガチガチに決めなくてもいいので、ある程度は「自分はこんなことがしたい。だからブログ作りたいんだ!」と定めてしまってもいいと思います。

本書にヒントがあるかも

で、本書には「ブログを作って続けているとこんなことがあるよ」という例がいくつか紹介されています。もしかしたら本書で紹介されている「情報発信できる」「収益を得る」「ライターとして仕事をする」なんてトピックは、ブログを作る目的としてバチっとハマるかもしれません。

ブログをきっかけにしてこんなことを体験しています

ちなみにですが、僕のこのブログも WordPress で作っていますが、ブログを続けることでウェブ制作やライティングの依頼をいただいたり、イベントへの招待が届いたり、書籍の執筆をしたり、このブログを書籍で紹介いただいたり、法人化できたりなど、様々な体験をしています。

今現在でも、このブログを介して何らかの連絡をいただいて交流する機会もとても多いです。ブログを始める人は多いけれども、やり続ける人って結構少ないんですよね(僕と同時期にブログを始めた人のほとんどが更新を停止したり削除してしまったり)。ブログに限ったことではないのですが「続けているとこんなこともあるよ」という、可能性の一例としてご参考いただけますと幸いです。

本書のおすすめの読み方

いろいろと書きましたが、今回ご紹介したのは一部です。とりあえずさらさらっと全体を読んで、自分のペースでできるところから理解を進めて、ブログを楽しく気楽に続けていくのがいいのかなぁと思います。

これからブログを作りたい方で、ドメインやレンタルサーバーや WordPress の知識が全くなくても、本書を読めば理解して自力でなんとかできると思います!

書店などで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

参考リンク

はじめてのブログをワードプレスで作るための本[第2版]

著者:bouya Imamura