WordPressで作ったサイトで、ユーザーの行動(クリック・タップ・スクロール)が可視化できるヒートマップ付きアクセス解析「Ptengine」を導入してみよう

ところで、WordPressで作ったサイトのアクセス解析はどのツールを使っていますか。有名なものではGoogleのサービスでGoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)を利用している方も多いと思います。

私は、アクセス解析ツールはGoogleAnalyticsに加えて、サイトのあるページに対して、

  • どの部分に視線や行動(クリック・タップなど)が集中しているのか
  • どの部分までスクロールするユーザーが多いのか

など「サイト管理者が知りたくてしょうがない情報」を、ヒートマップを利用して解析が行える「Ptengine」というアクセス解析ツールを使っています。

その前に「ヒートマップ」とは何か

ここで「ヒートマップ」の概要をおさらいします。

「ヒートマップ」とは、要は「ある指標に対して、どの部分に割合が集中しているのかを色で表現してくれるもの」です。

まあ・・・文章で見てもわかりにくいですよね。というわけで、下の画像をご参考ください。私が以前書いたYahoo!メールの正しい設定を確認する方法についてのページのヒートマップ(一部)です。

ヒートマップ(モバイル用)

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上の画像の左側は「タップされた場所」、右側は「ページを見た方の全体に対して、何%がこの位置までスクロールをしてくれたのか」をヒートマップで表しています。

この結果を見ると、

  • 意図したように設定方法へのリンク先を見てくれているんだな~
  • サイトを見てくれた方全体のうち、60%の方がここまで見てくれたんだな~

など想像することができます。

サイトに訪れたかどうかだけではなく、上記のようなデータ解析ができることで「こんなみられ方をしているんだな~」というのがわかる、ということですね。

加えて、サイトのデザイン・コンテンツ内容・配置などに対しても検証、改善するツールとして便利で効果的なものだと思います。

視覚的でわかりやすいので、例えばWebサイト運営をお仕事にされている方は、お客さんに提出するレポートの1つとしても活用できそうですよね。

このツールをWordPressを使ったサイトに導入するプラグインがあります。

以下に流れを書きましたので、もし興味がありましたらご参考ください。

プラグインのダウンロード&インストール

Ptengineプラグインの導入方法はそれほど難しくないです。

まずはWordPressの管理画面にログインした状態で、WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」を選択します。

次に、プラグインの検索をします。入力フォームに「ptengine」と入力してプラグインを検索しましょう。

wordpressptengine00

下の画像のように、プラグインが見つかるので「今すぐインストール」を選択します。

wordpressptengine01

インストールが完了したら、「プラグインを有効化」を選択しましょう。これで導入はできます。

wordpressptengine02

FTPソフトなどで直接プラグインファイルをアップロードしてインストールしたいんだ、という場合はWordPress公式プラグイン配布ページからzipファイルをダウンロードできます。

Ptengineプラグインの初期設定

プラグインを有効化すると、WordPressの管理画面にPtengineのメニューが追加されます。

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次はアカウント設定を行いましょう。「Ptengine」→「Setting」を選択します。

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アカウント情報を入力しよう

下のようにアカウント情報を入力する画面が表示されます。「Ptengineを使うのは初めて」という方は、この画面で以下の情報を入力します。

入力する情報

  • メールアドレス
  • パスワード

登録は無料で行えます。

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すでにPtengineのアカウントをお持ちの方は

このプラグインは、WordPressを利用している方でも手軽にPtengineの機能を利用できるように支援してくれるというプラグインです。

すでにどこかで「Ptengine」のアカウントを作ったことがあるかもしれません。その場合は、「既にPtengineをご利用の方はこちらへ」を選択し、登録済みのアカウント情報を入力して「ログイン」を選択しましょう。

※今回は新規登録を想定して以下を読み進めてください。

登録情報の確認、プロファイルの設定

次の画面では、登録したメールアドレス、サイトのURL、プロファイル名が表示されます。入力した情報に間違いがないか確認しましょう。

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プロファイル名は変更もできます。デフォルトはサイトのURLですが、サイト名でもいいですよね。ここはお好みでOK。

問題なければ「保存」を選択します。

登録完了

プロファイル登録が完了すると、下の画面に移動します。

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追加ボーナスをもらって計測PV数を増やせます

Ptengineには無料・有料プランがあり(参考:料金プラン | Ptengine)それぞれ利用月やプランによって、計測PV数の上限があります。

無料プランは、月間25,000PVまで計測が可能です。

上の画像にあるように、「Ptengineを利用しているよ~」というバッジをサイトに表示させてもいいよ、という場合は25,000PVに+10,000PVが上乗せされて、月間35,000PVまで計測PV数を増やすことができます。

計測PV数を増やすことで、さらに詳細なデータ解析の助けになるかもしれないです。バッジを表示させるかどうかは、計測するサイトのポリシーなどと検討し、お好みで選択されるといいと思います。

というわけで、バッジ表示の検討が終わったら「今すぐ利用開始」を選択します。

利用開始!さっそくデータ解析してみよう

いよいよ利用開始です。下のようにWordPress上でサイト運営に必要な基本データを確認できる「WordPress版」と、Ptengineの公式サイトで詳細データを確認する2つの方法が選択できます。

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上の画面、少し迷うかもしれませんが「どちらかを1つ選ぶ」というわけではなく、どちらも利用できます。

WordPressの管理画面上では基本データを、Ptengine公式サイトではさらに詳細データを確認できる、というものです。

WordPressのPtengineプラグインの解析ページの下部には、いつでも公式サイトで詳細データを確認できるようにリンクボタンがあります。

公式サイトでいつでも確認できるよ

wordpressptengine11

ちなみにですが、WordPressの管理画面上では以下の基本データが確認できます。

  • 訪問数
  • UU
  • PV
  • 新規率
  • 再訪問率
  • 訪問数
  • PV / UU
  • 平均滞在時間
  • 直帰率
  • 平均ロード時間
  • 流入元(訪問数)
  • OS(訪問数)
  • ブラウザ(訪問数)
  • 端末情報(訪問数)
  • 訪問ページ(PV)
  • 地域(訪問数)

「初めて見るような用語だ」という方も多くいらっしゃると思いますし、Ptengineの目玉機能である「ヒートマップ」についても気になると思います。

今回は、ここまでの解説です。

Ptengineでもっと詳しく解析してみよう

まずはPtengineプラグインの導入までをご紹介しました。今後はいくつかのパートに分けて解説記事を書きますので、また気が向いたら見に来てください。

運営されているサイトに導入すると、思わぬ結果が得られるかもしれません。私がこのPtengineを利用して解析を行い、意外だと思ったことは「自分が思っている以上にページのスクロールはされない」というデータでした。

それはもちろん、サイトの題材やデザイン、コンテンツ内容にもよるんでしょうけどね。

「自分のサイトはより見られるようにしたい」という方は、サイト改善のきっかけともなる良いツールですので、この機会に導入されてもいいのではないかと思います。

おまけ

ある期間を絞り、トップページのクリック・タップされている場所をヒートマップで確認すると下のようなおもしろい結果になりました。

参考リンク

ヒートマップ付きアクセス解析ツール | Ptengine

著者:bouya Imamura